しかし今回2017年10月に、当サイトで確認する中では全国ではじめて、Amazonギフト券をクレジットカード現金化の媒介物として扱っていた事業者が逮捕されました。
これまでのクレジットカード現金化業者の逮捕とは異なり、今回の記事ではAmazonギフト券現金化業者の逮捕という1つのテーマで記述していきます。
目次
被害総額は約13億円!Amazonギフト券現金化業者は組織犯罪処罰法で逮捕
冒頭でご紹介したように、Amazonギフト券現金化業者が逮捕されましたが、すでに大手媒体各社で報道されている既成事実に基づいた内容です。(以下引用)
これまでの調べで、2人はギフト券の番号を現金化するサイトを設置し、このサイトを通じてギフト券の番号を受け取っていたということです。
警視庁は、2人が、全国の詐欺グループから、だまし取ったギフト券の番号を受け取って現金化する役割で、この2年間におよそ12億8000万円を換金し、一部を報酬として受け取っていたと見て調べています。
Amazonギフト券現金化の営業形態そのものが問題ということよりも、騙し取られたAmazonギフト券の現金化をしていた事で、組織犯罪処罰法が適用されたようですね。
逮捕されたうちの一人は、実質的オーナーと紹介されており、もう一人は今回の組織犯罪処罰法違反以外にも、詐欺容疑でも逮捕されています。
どちらもAmazonギフト券現金化業者を運営する経営者のようで、どういう関連性かは明らかでは無いですが、組織的犯罪と見受けられます。
- amachan
過去関わっていたと思われるサイトから、古物営業法にもとづく許可番号を検索しますと、一つの許可番号で複数のAmazonギフト券現金化サイトを運営していました。
現時点では、逮捕された容疑者の指名を確認できる情報は、Amazonギフト券現金化の比較サイトでのみ確認されているだけとなっています。
過去にはAmazonギフト券を使って1億円をだまし取ったグループが捕まった
過去にはアダルトサイトの利用料を請求、その支払い方法をAmazonギフト券に指定し送らせ換金していたグループが逮捕されました。
容疑内容は男性にAmazonギフト券の額面4万円分を購入させ騙し取ろうとしたとされるもので、そもそもアダルトサイトに4万円も請求されるということは、よくあるフィッシングサイトの一つかと思われます。
このギフト券自体はAmazonで使用する為の金券ですから、他の業者が管理するアダルトサイトの決済名目で有る事により、世間の報道では「悪用」されていると言われているのでしょう。
さらに、業者側が受け取るギフト券につきましては換金をすることが出来る市場が近年誕生しておりますので、恐らく送金先の口座等が止められたり晒したくない意図が合点してこの様な仕組みで現金化していたとされています。
郵便局が提供するレターパックでの現金送付が社会問題となりオレオレ詐欺が社会に認知され、各金融機関での詐取が難しくなったことも背景にあるものと思われます。
Amazonギフト券現金化は公式では認められていません
そもそも手に入れたAmazonギフト券を現金化する行為自体は、世間一般的な金券ショップでは買取を行っていません。
上記のアダルトサイトに関わる事件で使われていた換金先のサイト名については公表されておりませんが、その買取サイトや買取市場なんて限られた数しかありません。
ちなみに、Amazonの細則で再販売について禁じているはずですが、法律の上では違法では無い事から好き勝手に使われているのが現状です。
今回は1グループの話題でしたが、オークションサイトの出品数を見る限り氷山の一角に過ぎない可能性も否定できません。
クレジットカード現金化だけでは無い!詐欺業者に人気のAmazonギフト券需要
これまでAmazonギフト券の現金化は、関連ワードで検索してもクレジットカード現金化業者の媒介物として利用されてきたのか数多くの買取業者の比較サイトが確認されます。
しかし、Amazonギフト券はクレジットカード現金化以外にも、出会い系サイトや逮捕されたグループのように、現金に取って代わる金券として利用されている詐欺の実態があります。
中には「新しいお支払の仕組み」などと誇称し、有名企業の名称を悪用して例の如くポイント代金の支払い方法として利用されていると考えられます。
Amazonギフト券の購入は、コンビニでは現金でも購入する事が可能ですが、ネット上ですとクレジットカード決済での購入方法のみとなっており、いずれも悪質業者が実務的な決済手続きに介入しません。
ということは、消費者が悪質な手口に引っ掛かってしまったと気付いたところですでに遅し。
一度相手に送ったギフト券は業者の手元に有り、すでに換金市場で取引され、また違う人の手に渡っている可能性が高く、消費者が取り戻せる確率が無くなっていきます。
これまで、不正と思われる請求を一度支払いをしても、クレジットカードや電子マネー、現金等では悪質業者に対する適切な抗弁を起こすことで請求を止めたり返金できるケースがありましたが、「業者にとって」の返金リスクを避けるために外部サービスを取り入れていると推測されます。
Amazonギフト券に対する悪用被害の対策
このような金券を悪用する仕組みに対する消費者が実践する策としては、「商品やサービスの購入にAmazonギフト券で決済処理が出来る」類いの説明文や案内が有れば、詐欺の可能性を強く疑う事です。
前述したように「現金があれば現金で」、「クレジットカードがあればクレジットカードで」その商品やサービスを購入すればよい事のはずが、「商品券・金券の購入を案内される」わけですから、クレジットカード現金化やアダルトサイト以外でも同様に、不適切な決済方法として判断が可能ですね。
もし、悪質業者に送ってしまった場合に何も出来ないという事もありません。
Amazonギフト券ならAmazonに、その他金券や商品券にしても必ず発行元が存在する訳ですから、とりあえず直ぐに発行元に連絡をしましょう。
とくに文字コードで管理されるAmazonについては、発行元側で止めてくれるケースが有るという口コミもありますし。換金される前であれば自分自身の購入履歴より再送することが出来ますので、相手側が現金化する事をこちらから停止させることも出来ます。
2015年7月2日、美顔器購入者の個人情報を悪用し、ネット上でギフト券を額面50万円分購入し買取サイトで自身の口座に振込させていたとして、割賦販売法違反で業者が逮捕されました。–過去ログ–
前例とは異なりどこが発行するギフト券かは不明で、ネットで買えるギフト券自体が限られますし発行元は関係が無いのかもしれませんが、これまでに買取サイトが検挙された例は無いものの、発行元が意図しない形で取引されている場合にはどのような事が起こり得るのか、今後も注目です。

自己紹介:クレジットカード現金化の優良店比較DX編集長。
未成年を集客している比較サイトに嫌気を感じ、2014年から運営を開始。
近年、記事をコピーされたり、クラウドソーシングで参考サイトとして記事購入に使われていますが、一切の関係はありません。
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